「小さな習慣」という本を読みました。
「筋トレも読書もダイエットも! ウソみたいに続けられる!」という魅力的なキャッチコピーに惹かれて購入した訳ですが、私が以前のブログで書いた「目標細分化法」に似た考えでした。
良い習慣を身に付けたい!と思う人は多いと思いますが、なかなか続かないのが人間。「3日坊主」という言葉があるくらい。その理由を、この本では脳の仕組みから解説しています。
例えば読書でいうと、「1日1冊読むぞ!」というハードな目標を掲げるのではなく、「1日2ページ読むぞ」という小さな目標にするのです。2ページくらいならさすがに出来るだろうと。大変だなと思えないほど小さく細分化します。
実際に2ページ読んだ後、3ページ目に突入するかどうかはその時考えれば良いのです。読めそうなら読めばいい。実際には「慣性の法則」のようなものが働き、一度動き始めた行動は「止めるよりもそのまま続けた方がラク」という状態になって続けることが多い。しかし間違ってはいけないのは、「今日は10ページ読めたから明日も10ページ読もう」と上方修正してはいけない。そうすると続かなくなります。あくまで目標は「これ以上小さくしようがない」単位にとどめておくのが続けるコツです。
筋トレでいうと、「ジムに行って1時間運動するぞ」というのはなかなかハードルが高い目標。もっと細分化するとどうなるか。「とりあえずジムの前まで行く」という目標にしてみる。或いは、それすらハードで続かなかったら、「ジャージに着替える」まで小さくしてみる。ジャージに着替えた後どうするかはその時に考えれば良いことで、最初から目標にしないことです。
この本では、「モチベーションの力を必要としないほど小さい単位まで下げろ」と言っています。モチベーションに頼っていては、気分が乗らない日に「今日は気分が乗らないから」と辞める口実を与えてしまいます。「ほんの少しの意思の強さ」だけでいいと言います。
「ほんの少しの意思の強さ」を支えるのが、なぜその習慣を身に付けたいのかという「理由」。ここをはっきりさせておくと、「ほんの少しの意思の強さ」すら発揮するのが厳しい時の支えになります。
読書でいうと、活字を読むこと自体が好きな人と、正直好きでないけど読んだ方が自分のためになると思い続けている人がいると思います。自分は後者です。こういうタイプは、面倒くさくなった時に、なんで好きじゃないことをやらなきゃいけないんだ、人間は好きな事をやるために生きてるんじゃないのか、好きなことをやった方が生産性が良いんじゃないかとか、とにかくそれっぽい言い訳を思いついて結局やらなくなります。そういう人は、何故読書を続けたいのかという「理由」の方をはっきりさせ、思い出すようにすると良いです。「後輩に尊敬される人になりたい」だったらそういう自分になってる状態を思い浮かべてワクワクしてみるとか、「将来本を書いてみたい」だったら本が売れてインタビューを受けてる姿を想像してワクワクしてみるとか。
もう少し言うと、1日の終わりに「今日は全部目標をやったかな?」と思い出す習慣をつけておく。やってないことがあったら、その時にササっとやってしまえばいい。ササっと出来るほどの小さな目標にしている訳ですから、出来るはずです。朝に「今日は全部目標を達成するぞー」というのはあまりお勧めできません。1日のうち、いつでもいいというのはやらない結果に終わる可能性が高い。1日の終わりに振り返った方が、残りの時間が無い訳ですからその時すぐやろうという気になります。
なお私は今月より「平日毎日ブログ書く」にチャレンジを始めました。目標細分化法に従い「2行だけ書く」という目標にしています(実際にはそれ以上行ってますが上方修正しません)。その小さな目標すら出来ない日もありました。しかし「習慣に完璧を求めない」という原則にも従い、ゼロに戻さずまた翌日から書くようにしています。このブログを読んでくださって、良い習慣を身に付けたいと思っている前向きな方がいたら、一緒に頑張っていきましょう(習慣化のコツに「他力本願」というのもあるので、励まし合いながらやっていくとより続けられるはずです)。