改正雇用保険法が30日、参院本会議で賛成多数で可決成立し、令和4年度からの雇用保険料率引き上げが決定しました。

2段階に分けて引き上げられるという複雑なやり方で、4月からは事業主負担分のみ引き上げ。10月からは労働者負担分も引き上げられます。

10月からの労働者負担分は、一般の事業で、これまでの「1000分の3」から「1000分の5」に引き上がります。月給30万の人の場合、これまで月900円だったのが1500円となり、結構な引上げとなります。

 

厚生労働省リーフレット

https://www.mhlw.go.jp/content/000921550.pdf

 

今回の法改正は新型コロナウイルス感染症の拡大により雇用調整助成金の支給が急増して財政逼迫したためです。

それは仕方ないにしても、何故2段階に分けての引き上げなのか? これは参議院選挙までは国民に負担増を感じさせたくないという政治的思惑が絡んでいると言われています。

今年の労働保険の年度更新はかなり複雑な仕組みになります。事業主の方、事務担当者の方は十分お気を付け頂きたいと思います。