申込者の低迷が言われているマイナンバーカードですが、2021年3月(予定)から、健康保険証として利用出来るようになります。

具体的には、病院や薬局に設置するカードリーダーにマイナンバーカードをかざすことで保険証代わりになるということです。

メリットとしては、就職や転職をしたときに、新しい保険証の発行を待たずに使えるというのが大きいでしょう。

中小企業の多くが加入する協会けんぽの場合、保険証の発行に2週間程度かかります。

4月のように加入者が多い時期は3週間くらいかかる場合があります。

「入社日から3週間程度」ではなく、「事務担当者が加入手続をしてから3週間程度」です。被扶養がいて戸籍謄本を取りに行ってたりして事務担当者への提出が遅れると、本当に4月中に届かないこともあります。

例年4月は、弊所にも「保険証がまだ届かないんですけど~」というお客様の電話が多くかかってきます(うちに言われても…笑)。

(急ぐ人のために「資格証明書」を先に発行してもらうという方法もありますが、その資格証明書も1週間くらいかかります。)

来年からは、急ぐ人はマイナンバーカードを持っていれば保険証代わりに使えるので、その辺りのストレスが一切無くなりますね。

 

あとは高額療養費の限度額認定証の提出も不要になります。

病院窓口でオンラインでその人の医療保険資格を確認できるためです。

 

ちなみに企業の労務事務としては、社会保険の取得手続が無くなるという訳ではありません。

これは今まで通り、取得手続をして、2週間くらいしたら保険証が届きます。

マイナンバーカードと保険証、どちらを使っても良いということですね。

 

多くの人にとっては上記のメリットは関係ないかもしれませんが、国はマイナンバーカードを普及させるための様々な施策を講じていきますから、これから徐々に浸透していくかもしれませんね。