厚生労働省が26日、厚生年金保険に関し、高所得者の保険料を引き上げる案を社会保障審議会部会に示しました。

現在の厚生年金保険料を決定する標準報酬月額は、65万円が上限となっていますが、それを引き上げる方針とのことです。

なお健康保険の標準報酬月額は139万円が上限となっているので、それを念頭に部会では「負担能力に応じて保険料を払うようにすべきだ」と賛同意見が出たとのこと。

 

健康保険と比べ厚生年金保険料の上限がかなり低く抑えられている理由としては、保険料をたくさん払える人が払ってしまうと、老後にその人がもらえる年金もかなり多くなり、そうでない人との間において老後の生活に相当貧富の差が出るので、あえて給料が高い人でも保険料が高くなり過ぎないようにしているというのがあります。

すなわち国民の間にあまり貧富の差を生まないためという福祉的な理由なんですね。

保険料収入だけに着目せず、福祉的な観点からの議論もしっかり進めて頂ければと思います。