26日のブログで求人を出す効果的な時期についての記事を書きましたが、「応募はあっても良い人材が応募してこない」という話もよく聞きます。
その悩みを解消する方法として、欲しい人物像の明確化があります。
具体的に設定した人物像に向けて、ピンポイントでメッセージを出すことで、欲しい人物に近い人に伝わるというものです。
営業のマーケティング用語でペルソナというものがあります。企業が商品・サービスのターゲットとなる顧客像を、年齢・性別・居住地・職業・ライフスタイル・家族構成・価値観など出来るだけピンポイントに設定し、その人物に向けてメッセージを発するというものです。
よく、ターゲットを絞るとそこから漏れた人を逃してしまうのではないかと思われるのですが、結果的にターゲットに近い人だけでなく漏れてるはずの人からも反応が来たりします。
その手法を求人でも取り入れることで、精度が上がり欲しい人材の応募や内定承諾率を高めることができます。
先日、ある小さな会社の社長さんから、求人を出したときの話を聞きました。この採用難の時代、とにかくたくさん応募を集めたくて、本当は経験者が欲しいんだけど「未経験者大歓迎!」という感じで幅広く打ち出したそうです(求人会社からも、とにかくたくさん応募を集めた方が良いとアドバイスされたそうです)。ほかにも、残業ゼロや有休取り放題などとにかく甘い言葉をたくさん入れてみたそうです。
その結果、たった1人の募集枠に対し何と20人超の応募が来たとのことです。それ自体はとても嬉しかったのだけど、結局見事に欲しい人材が1人もいなかったそうです。
数を集めることに注力しすぎて欲しい人物像が不明確になると、応募があったとしても「なんか違う」となってしまう例だと思います。
結果的に応募数が減ったとしても、ターゲットを明確にして臨んだ方が良さそうです。
もちろん、応募そのものの数を上げたいとお考えの場合も、ターゲットが不明確よりも明確にした方が、ターゲットに近い人だけでなくちょっと外れる人からも「共感」を得て応募が来たりするので、お勧めの方法です。