昨日のブログで就職人気ランキングに入る企業でも長時間労働が多いという話を書きました。
今日は長時間労働とは少し違うのですが「サービス残業」について書いてみたいと思います。
サービス残業は、残業時間の長い・短いとは別問題で「賃金が払われていない残業時間」ということなので、どんなに短くてもそれ自体が即違法となります。
企業の大小による傾向を示すデータは無いのですが、大企業であったとしても当然あります。
むしろ大企業の方が、「ノー残業デー」など強制的に従業員を帰す制度を設けていたりするので、やり切れなかった仕事をこっそり自宅に持ち帰ることがあるんじゃないかと思います。
いわゆる「持ち帰り残業」は、本当に本人が自主的に持ち帰るなら労働時間とはならず、賃金の支払義務も発生しないのですが、
どう考えても物理的に不可能な量の仕事を与え、持ち帰ってるのに気付いても黙認していたような場合は、「黙示による業務命令があった」として賃金の支払義務が生じる可能性があるので注意が必要です。
また仕事を自宅に持ち帰られると、会社の機密情報・個人情報流出の危険性が高まります。
会社としては、強制的に退社させる制度は良いことですが、職場のルールで持ち帰りを絶対に禁止すること、そして常に上司が部下の業務量の把握を行うことで防いでいかなくてはなりません。
自宅への持ち帰り残業ですら労働時間とみなされる可能性があるので、職場に残って仕事をする場合は、より労働時間性が高まります。
上司がそばにいたり、自分が帰るときにまだ部下が残っていたりしたら、「残っているな」と目で確認できる訳ですから…。
余談ですが私がイオンにいたとき、社員はサービス残業が当たり前でした。
翌日からセールが始まり売場作りを夜までかかってしなければならない場合、いったん従業員出入口から退勤し、その後お客さんと同じように店舗入り口から入って仕事の続きをするのです。
そうすれば退勤のスキャン後になるので、居残ってる証拠は残らない訳です。
しかし周りの人間は当然見てる訳ですから、いくら自主的でも労働時間性は高かったと思いますね。
昨日と同じ結論になってしまいますが、これから就職する学生さんは、会社の大小や知名度で決めてしまわず、中小企業でも良い会社はいっぱいありますので是非探してみてください。