厚生労働省は、労働者の職業能力向上を目指す企業に対し、「人材開発支援助成金」制度を用意しています。制度の一例をご紹介しますと・・・
〇セルフ・キャリアドック制度
労働者が、国家資格を有するキャリアコンサルタントと面談を実施し、キャリア形成について意識を高めてもらうものです。自社内における自分の役割を認識し、ビジョンを描きながら働いていくことで、企業側も労働者も共栄しながら発展することができます。
〇技能検定合格報奨金制度
労働者が、都道府県職業能力開発協会が実施する職種(112職種)と、民間の試験機関が実施する職種(15職種)の技能検定を計画的に受検し、合格者に報奨金を支給する制度です(就業規則または労働協約に規定する必要があります)。
試験合格を目指すことで、労働者の職業能力が向上し、適材適所の配置や公正な処遇の決定を行うことができます。
助成金により、企業は費用負担を軽減しながら、上記制度を導入することができます。