格安航空会社のジェットスター・ジャパンで、パイロットの有休申請が重なって欠航が出たとのニュースがありました。
今年から年次有給休暇5日強制付与がスタートしたので、その影響かと思いましたが、そうではなかったようです。
それでも5日付与制度は、特に中小零細企業にはインパクトが大きく、社員の有休取得が増えることで、事業の遂行に支障が生じる企業も出てくると思います。
(実際には、5日付与の義務は今年4月1日の法施行後に最初に訪れる更新日から1年間なので、まだ義務期間に入っていない人がほとんどです。今秋くらいから影響が出始めると思います)
セブンイレブンのフランチャイズオーナーが、人手不足を理由に24時間営業を辞めて本部と対立したことが、話題になっていました。
弊所の顧問先企業でも、こども園や幼稚園などは、従業員に休憩時間が取れないという声をよく聞きます。休憩時間といっても、子供から目を離すことが出来ないので、実質的に取れないのです。これはよく聞く話です。
そんな中でこのジェットスターのニュースを見た訳ですが、「サービスの提供」より「社員の休み」を優先させた企業の判断に驚きました。
なぜなら欠航というのは多くの搭乗客に影響を与え、事業の遂行に支障が出ると考えられ、時季変更権を使おうと思えば使えたはずです。
恐らく社会の流れとして、今後は「サービスの提供」より「社員の休み」を優先させる企業が増え、社会もそれを許容するようになってくるのではないでしょうか。
消費者としても、社員の犠牲の上にサービスを受容することについて考え直さなきゃいけないかもしれませんね。