最近、書店で「よく売れてます」という感じで平積みしてあった「働き方の哲学」という本が、確かになかなか良かったです。

「働くって何だろう」「なんで働かなきゃいけないんだろう」と悩んでる人も多いと思いますが、そもそも働くって何?ってところを根本から書いてある本です。

 

その中で気に入った一節を。

仕事とは「それをやる前に比べ、なんらかの価値を創造した行為」と定義し、そしてその価値創造には次の3種類があると書いています。

 

仕事とは、物事やその状態を

①「A→A±」増減させること

②「A→B」変形・変質させること

③「0→1」創出すること

私たちがやる仕事は大小問わず、すべて上の3種類のどれか(もしくは組合せ)と考えてよい、としています。

 

また、この3種類について、人それぞれに得意・不得意がある。自分は数を上げる「A→A+」タイプの仕事には向いてるが、ゼロから何かを創り出す「0→1」の仕事は苦手、とか。

 

いずれにしても、世の中は「あなたの仕事前→あなたの仕事後」で確実に何かが変わったと言える。これはよくよく考えるとすごいことです。その何かを変えたことこそあなたの存在意義なのですから。

 

たしかに、何か行動をするということは、そこに「変化」が必ず起きます。「0→0」はあり得ません。どんなに小さなことでも、他者にとって良い変化をもたらしたのなら、どんなに小さなことでも、その人がこの世に存在した価値があるということになります。

 

仕事を自分の生活のためとだけ考えると、「お金を稼ぎたい」とか自分のことだけに意識が向きがちで、「じゃあ自分が良ければ別に働かなくていいじゃん」となりがちです。

その前にどんなに小さなことでも「他者に良い変化を与える」という意識でいれば、働くということの意味が解き明かせてくるかもしれません。