アリさんマークの引越社の幹部が労働組合員らを恫喝する様子がyoutubeに投稿され、話題になっていますね。早速動画を見てみましたが、確かにあちらの世界の方のような、物凄い恫喝で恐ろしいものでした。

 

 このきっかけとなった、30代の従業員との懲戒解雇をめぐる紛争で、会社側の主張では「この従業員は遅刻を何回もしていた」とか、「お客さんへの謝罪に行かなかった」とか、色々問題はあったそうです。だとしても…、だとしてもです。「何をぬかしとるんや、コラァ!」「誰に言うてんねん」「お前、何踏んでんねん、オイ!」労働組合員にこんな威嚇をすることが良いとはとても言えません。またこの会社については、この従業員の顔写真を切り抜いて「罪状」と書いたポスターを貼ったりとか、ちょっとまともな対応とは思えません。こういった動画やポスターが証拠として存在している以上、どんな主張をしても世間には受け入れられないような気がします。

 

 仮に、本当に従業員が懲戒相当の問題行動を起こしたのだとしたら、就業規則に従って粛々と懲戒を進めていけば良いだけです。そのための就業規則ですので。感情的になって従業員を犯罪者扱いしたりする必要なんてないはずです。

 

 この国の労働法では解雇は難しい、だから自ら退職するように仕向けるのが良いとよく言われます。確かに解雇はなかなか難しいのは事実です。しかし出来ない訳ではないです。まず就業規則に解雇や懲戒の「事由」をしっかり定めて従業員に周知する。そして社員の問題が起きたら懲戒委員会を開いて客観的に就業規則に当てはめて懲戒処分を下す。それでも問題が繰り返される場合は、更に思い処分を下す。それでも直らないときは最終的に解雇をする。こうした指導の積み重ね、そして問題行為の証拠もしっかり残され、誰が見ても「これは解雇が妥当だろう」という状況になれば、裁判になったとしても解雇は認められます。その積み重ねの過程は、極めて客観的かつ粛々と進めていけばいいだけです。

 

 アリさんマークの引越社はこの動画やポスターによって、完全にブラックのイメージを付けられました。今の時代、いったん染みついたブラックイメージを払拭するのは容易でないことは、某外食大手の例を見れば明らかでしょう。

 

 

 

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