経営者としては従業員を「教育・指導」しているつもりでも、従業員からは「パワハラ」と思われることがあります。「パワハラ」と「指導」の境界は、経営者や管理職の方にとって悩ましい問題です。特に最近はパワハラと言われることを恐れ、まともに注意が出来ないといった相談を経営者の方から受けることがよくあります。
ナーバスになるお気持ちもわかりますが、パワハラと言われることを過度に恐れ、悪いことをしてるのに注意を控えていては余計にその社員が気の毒です。成長出来るチャンスを奪われるからです。上司と部下の心が通じていれば、きつく叱ってもパワハラとは感じないはずです。
パワハラになるかどうかの前に、その社員のことを自分の「家族」だと考えてみると良いです。
自分の子供が悪いことをしたら注意しますよね? 叱りますよね? でも人格否定するような言葉までは出てきませんよね。自分の子供に「最低なやつ」「だから高卒は嫌なんだ」なんて言わないと思います。本当にその子が成長して欲しいと願っていれば、成長させるような叱り方はしても人格否定発言は出てこないはずです。「自分のことをちゃんと考えて叱ってくれてるんだ」という「情」が伝われば、その社員も受け入れてくれます。
経営者が部下を信頼してあげるのがまず先です(経営者が部下を信頼してないのに、部下から先に信頼してくることはありません)。縁があって自分の所に来てくれた社員を家族だと考え、その子の「10年後」のために叱ってあげてもらえればと思います。


