従業員の賃金を上げた企業に、設備投資などに使えるお金を最大100万円助成する制度を厚生労働省が拡充する方針を決めました。中小零細企業の支援策の一環で、2014年度実施予定。(新聞記事より)

 

 現行の「業務改善助成金」の拡充版でしょう。

 

現行の業務改善助成金

 事業場内の最も低い時間給を、計画的に800円以上に引き上げる中小企業に対して、賃金引上げに資する業務改善を支援

 

[要件]

1.賃金引上げ計画の策定 (事業場内で最も低い時間給を4年以内に800円以上に引上げ)

  • 2.1年当たりの賃金引上げ額は40円以上(就業規則等に規定)
  • 3.引上げ後の賃金支払実績
  • 4.業務改善の内容及び就業規則に対する労働者からの意見聴取
  • 5.賃金引上げに資する業務改善を行い費用を支払うこと    等

 [支給額]

「5」の費用の2分の1(上限100万円)

※費用の例・・・就業規則の作成や改定費、労働能率の増進に資する設備・機器の導入費、労働能率の増進に資する研修費等

 

 

 記事によると、[支給額]を従業員30人以下の企業の場合4分の3まで助成するとのこと。「800円以上に~」の条件はおそらく変わらないと思いますが、パートやアルバイトなど最低賃金付近で雇用する従業員の賃上げをお考えの企業は、検討してみては如何でしょうか。